数年ぶりに、タイヤに何か塗布してみたい病(なんじゃそりゃw)を患い、お馴染みのグリオズガレージで興味深いケミカルがラインナップにあったのを思い出し試してみることにした。その名は“VINYL & RUBBER DRESSING(ビニール&ラバードレッシング)”。自分が購入したのは容量8オンス(他に22オンスもあり)。
タイヤについては機会あるごとに書いている気がするが、私の場合、洗剤やケミカルはほとんど使わず、水とスポンジ、或いは水に濡らして固く絞った使い古しのユニセームで拭くだけで済ますことが多い。ただ、上述したようにごく稀にケミカルを使ってみたくなるのだ。このビニール&ラバードレッシングはタイヤに特化したケミカルではないのだが、ゆえに、もし仮にタイヤではイマイチでも他のプラ製パーツなどに保険として使うことができるだろうという消極的な理由(?)でこいつを選んだ次第。実際、未塗装樹脂に使えることも売りにしている。で、使ってみたのだが、結論から言うと今まで使ったタイやケミカルの中で一番マトモで、これからも定期的に使っていきたいという印象。
実は5月に購入し、すでに1回塗布している。1回目の塗布から約2か月後の7月に撮影したのが下の2枚の画像。固く絞ったユニセームで拭いたことはあるが、それ以外のケアは一切していない。ちなみにタイヤは今から3年前の2017年7月から履いているダンロップ エナセーブ EC203 185/55R15(履き始めてから約20000km走行、普段はガレージ保管、雨天時ほとんど走らず)である。塗布から2か月経ってもこの状態なら悪くない。
で、特に問題はなかったけど、この8月に改めて施工してみた。水だけで洗浄し乾燥させたタイヤにスポンジを使って塗布。このときタイヤに直接スプレーするのではなく、スポンジにシュシュッとスプレーし塗り込む。出てきた液体は白いサラッとした液体で、日本でもよくある水性タイヤワックスのそれとよく似たものである。匂いは説明が難しいが、やはり水性ワックスにありがちな匂いが若干ある。少なくとも他のグリオズ製品のような甘い香りはしない。
塗布に使ったスポンジはソフト99のタイヤ専用スポンジのピタスポである。昔購入したソフト99のタイヤワックスに付属していたのと同じもので、ワックス自体はあまり印象に残っていないが、このスポンジだけ気に入ってしまい(笑)、別売りのスポンジをスペアとして購入していたのだ。ただ残念ながら現在はカタログ落ちしたようである。少し小さめのスポンジながら、その名の通り、ピタッとタイヤの曲面にフィットする。こういう液体系のケミカルの塗布には持って来いなスポンジである。
水っぽいから力を入れずともガンガン塗り込め多量の液を必要としない。画像のように塗布中は液体系ということもあり濡れているが、すぐに乾き始める。
全体に塗り込んだら少し置いて、別の乾いたスポンジでムラや余分を落としてやる。ここで使うスポンジは何でも良いと思うが、私はキッチンにあったメッシュのスポンジで仕上げてみた。
下の2枚は施工後ちょっと走らせてから撮影したのだが、こんな感じで本当に自然な黒さを醸し出している(上:フロント、下:リア)。直接指で触ってもべとつかずツルツルというかサラサラとしている。他の水性ケミカルは本当に水性なのかと言いたくなるぐらい時間が経ってもべたついたりしてあまり良い印象がなかったが、これなら上で書いたように定期的に使いたくなってくる。タイヤで良い結果を出したので、未塗装プラパーツに対しても期待が持てる。
最後に・・・上でも少し書いたが、ウチの500はガレージ保管で雨の日はほとんど走らせない。なので、タイヤは何もしなくてもそれなりに綺麗な状態であることを付け加えておく。