2020年12月12日土曜日

エンジンルームからのビビリ音

このブログでは度々異音(ビビリ音)絡みの記事をアップしてきた。こんな場末なブログにも関わらず、どの記事もそこそこのアクセスをいただいているようで、クルマの異音に対する関心の高さが窺える。確かに一度気になりだすと夜も眠れなくなるからね(謎笑)。

さて、今回の異音はタイトル通りエンジンルームからのもの。今年の春ごろから窓を開けて走っているとエンジン回転数が2000回転辺りを通過する(加速中、減速中問わず)辺りで、「ジャ~」と一瞬聞こえる現象を確認。その数ヶ月後には「ガガガGGGA~」とビビリ音にしてはちょっと重々しい音にまで成長(笑)。こうなると窓を閉めた状態でも耳に入ってくる。何とかしなければとボンネットを開け音が出そうなものを確認すると、意外とあっさり見つかった。音の感じからどこかの遮熱板がビビっているような感じだったので、まずヤワそうなデュアロジックの遮熱板を叩いてみた。そしたら「コン、コン」とかなりでかい音が鳴り響く。どうやら遮熱板とデュアロジックのアキュムレータが干渉しているようだ。

ここで少し説明・・・ウチの500はデュアロジックと呼ばれる所謂セミオートマチック車で、MT車と同じミッションとクラッチを機械が動かしている。この機械、つまりデュアロジックのユニットはアルミ製の遮熱板で覆われている。エキマニや触媒の遮熱板に比べるとどうしても間に合わせ的というかプアな印象を拭えないペラペラなものである。ま、このユニット自体が高熱を発するわけではないから、これはこれで良いとは思うけど・・・。

で、この遮熱板、ボルト4本(左右2本ずつ)で固定されているのだが、問題は向かって右側。右上部には例のアキュムレータがあり、それに合わせるように遮熱板は大きく膨らんでいる。周辺にはボルト止めする相手もない。元々タイトな場所だしね。しかしそれ故、ヤワい遮熱板が経年でよれてしまい、アキュムレータと干渉するに至ったと思われる。

こうなると、やることは一つ・・・ヤワい素材を生かして(?)、グイグイとアキュムレータから遠ざけるように手前に引っ張りまくってみる。もちろん程度ってものがあるが・・・(笑)。私は洗車のついでに素手でやっちゃったけど、この周辺には結構怪我しそうなものもあるので、真似する際は軍手などで手を保護してね。あ、あと、ちょっとタイトな場所なので人によっては手(指)が入らない、届かないってこともあるかと思われる。

そんな感じで叩いても「カン、カン」と鳴らなくなるまでグイグイしたら試運転だ。結果、異音が消え去った。素晴らしい! たったこれだけのことで大げさに喜んでしまう自分に気付く(笑)。ま、今回は異音の中でも発見・修復がかなり簡単なレアケースになるだろう。ご存じのように、異音は当該箇所を見つけ出すまでに相当な時間を要するものがほとんどだからね。